コラム 岩佐堅志の雅楽家ブログ

雅楽演奏団体・博雅会の御紹介

雅楽演奏団体【博雅会】とは?

今日は私の主宰する雅楽演奏団体「博雅会(はくがかい)」についてお話いたします。

雅楽というのは団体競技です。一人では何も出来ません。皆で力を合わせ、それぞれ別の楽器を奏でながら、指揮者もいない中演奏するわけです。演奏は当然合いづらくなります。

その中で、演奏者は心を合わせ、ともかく演奏仲間の気持ちを思うことに心を砕きます。ともかく、メンバー同士の仲が良くなければ話になりません。演奏以前の問題なのです。

博雅会は1999年に結成しました。当時私は大学生でした。諸事情があって、フリーの雅楽演奏家となった私は雅楽仲間達の力を借りて新たに会を立ち上げました。当時大学三年生、怖いものなど一つもありません(笑)。

コンセプトとして特に考えたのは、全国規模でこの動きなりムーブメントを広げられないか?ということでした。

東京藝術大学という大学があります。云わずと知れた、芸術界では日本で一番の大学です。ここには全国で唯一「雅楽専攻」という学科があります。雅楽を専門に学ぶ学科です。

当時、この学科に在籍する何人かの学生さんと知り合い(というか飲み友達)で、飲み会を重ねていく中に是非演奏会をしてみたい、という気持ちが強くなりました。当時の私の活動拠点は関西で、東京もんに負けたくなかった、という反骨心もあった、というのは否定しませんが(笑)。  

ただ、単に対立するのではなくそれぞれの良い部分を高め合えば、当然弱点も少なくなります。どうせやっていることは同じ雅楽です。しかも同世代。まずは東京と関西を巻き込んだ学生主体の交流の場、それが博雅会の始まりでした。

結成から18年、博雅会は全国各地で演奏活動を行う団体に成長しました。

本拠地が定まらない、という弱点を長所に変えたのです。

東京でやろうが、大阪でやろうがどちらも博雅会。

メンバーの多少は入れ替わりますが、それでも中心メンバーは変わりません。お客様に動いてもらうのではなく、演奏者たる我々が全国を廻る、そして少しでも多く雅楽を鑑賞する機会を作る、この発想こそが博雅会の原点であるとも言えます。

今年度(4月~翌年3月)、博雅会では公演が目白押しです。5月の大阪阿倍野公演は前回告知させて頂きましたが、その後6月に東京公演、9月にも再び東京、10月富山県城端、12月茨城県つくば、そして来年1月東京と公演予定が入っています。

また、全国各地に散らばった博雅会メンバーはそれぞれの地で雅楽演奏会を開催し、私はよくお手伝いに伺っています。

そしてありがたいことに、最近は我々を追って全国を廻る追っかけみたいなファンの方も出てきました。雅楽ごときに何故にそこまで?と思われる方も多いと思います。

それは公演を見て頂ければ分かると思います。雅楽公演を一言で表すならばこれです、「非日常」。

2時間の「非日常」を味わいに是非一度、博雅会の雅楽公演に足を運んで下さいませ!

絶対に後悔はさせませんよ!

  • この記事を書いた人
  • 最新記事

岩佐堅志

奈良県天理市出身。 12歳より雅楽を始め、15歳より演奏・演舞を中心としたプロ活動を開始する。
専攻は横笛(龍笛・高麗笛・神楽笛)・左舞・琵琶。横笛・琵琶を上明彦氏、左舞を池邊五郎氏に師事。
◇雅楽演奏ユニット「博雅会はくがかい」を結成し自ら代表に就任。
以来、博雅会としても全国各地で演奏活動を展開している。
◇個人的な演奏活動としては、雅楽の世界には珍しいマルチプレーヤーとして活躍している。
◇雅楽管楽器の演奏においては鳳笙・篳篥をも含む全てに通じ、雅楽の舞のレパートリーは約20曲を数え、雅楽における絃楽器・打楽器や古代歌謡にも明るい。
雅楽曲の作編曲なども手がけ、舞に関しては、全ての演目において「舞譜」を作成する。
◇雅楽講師としてもECCアーティストカレッジ雅楽コース講師(~2006)、NHK文化センター雅楽講座講師(神戸)、京王友の会雅楽講座講師(東京)、富山県小矢部市無形文化財・高知山内神社、他多数で講師を勤めるなど、全国各地に門下生を持つ。
◇「異変プロジェクト」と称し、地域の雅楽演奏活動を盛り上げる活動を行っており、現在東京・尾張一宮・神戸などで活動中。

-コラム, 岩佐堅志の雅楽家ブログ

© 2021 天理系