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天理市民なら知っておきたい○○!

これだけは知っておきたい!天理市の雪

今回は天理市で大雪になりやすいのはどんな時か?を書いていきたいと思います。
これを書き始めた時はかなり寒かったのですが、最近は暖かい日が多くなってきたので少し遅かったかもしれませんが・・・
今年は寒い日が多かったように思います。
そのためか体調を崩してしまう方もよく見受けられ、私も体調不良の日が長く続いていました。
奈良の今年2月の平均最高気温が8.8℃で、昨年が9.8℃、一昨年が11.5℃だったので今年が寒かったということが数字にもしっかり表れています。
この冬も天理市で時折雪が舞っており2月12日には本格的に雪が降り積もりました。
ただ天理市は、冬の気候が寒い割には雪が降りにくい地域だと思います。

その天理市で大雪になる可能性のあるパターンは大きく分けて2つあります。

①冬型気圧配置による降雪
②南岸低気圧による降雪

①は天気予報でよく聞く西高東低の冬型気圧配置です。

冬型気圧配置1 出典:ヤフー天気図

しかし天理市で大雪になりやすい冬型気圧配置は日本列島に等圧線が南北に並んでいる気圧配置ではなく、北西~南東に寝ている下のような気圧配置です。

冬型気圧配置2 出典:気象庁

等圧線が南北に並んでいる気圧配置の時は京都や名古屋などで大雪になることはありますが、天理市までは日本海から距離が遠く強い雪雲が届かないことがほとんどで、一時的に雪が降っても大雪になることはあまりありません。
2月12日は北西~南東に等圧線が寝ている冬型気圧配置によるもので、近畿地方上空1,500m付近に-12度以下の非常に強い寒気が入り込んでいました。
一般的に降れば雪になる目安の寒気が-6℃と言われていますのでそれよりも6℃程度低い寒気が近畿地方上空をすっぽりと覆っていました。
この時の降雪のメカニズムとして、風は気圧の高い所から低い所に流れますので12日は近畿中部では西南西の風が吹いていました。
この状態になると大阪湾を通った風が大阪~奈良で雪雲を形成することがあり、同じような場所で雲が発生し続けるので降水時間が長くなりやすいです。
そこで発生した雪雲は発達しやすく日本海側にある強い雪雲に引けを取らないレベルになることもあり、大雪になるおそれがあります。
12日に関しては降雪時間が1~2時間と短時間だったため数㎝の積雪ですみましたが、あと数時間降り続いていたら交通機関は混乱していた可能性があります。
こんな状況の時は京都や名古屋では晴れていることが多いというのもこの気圧配置の特徴です。

②は上空に寒気がある状態で南海上を低気圧が通った時です。

関東が大雪になるパターンの1つですね。
2014年2月に甲府市で114㎝の災害級の積雪を記録したのもこのパターンでした。

南岸低気圧 出典:http://www.tenki.jp/past/2014/02/14/chart/

この気圧配置の時は関西よりも関東の方が大雪になりやすいです。
関東の方が大雪になりやすい要因は、関西よりも低気圧が発達した状態で通過しやすいこと(低気圧は東に行くほど発達しやすいため)と、北にある寒気を強制的に引き込むためです。
特に寒気を強制的に引き込むことによって雪になりやすい印象です。

くさび状寒気 出典:http://room.bioweather.net/2013/01/14520

寒気の引き込みが無ければ0℃線(この図では上空750m程度)はおそらく北関東どまりだと思いますが、神奈川県まで引き込んでいるのが分かります。
関西では北にある寒気を強制的に引き込めませんので、降水時間帯に雪になる目安の上空の寒気がしっかり覆っていること、放射冷却等で地表がしっかり冷えていること、降水強度(一概には言えませんが気象庁レーダーで水色より強い)があるという条件が揃っている必要があります。
まず上空の寒気ですが、南岸低気圧では上空1,500m付近が-3℃以下だと雪になる可能性が高まりますがこの条件が整うのも関西では時々ある程度です。
それをクリアしたら今度は地表付近の気温が冷えている必要があります。
雪ですので周辺の気温が0℃を超えると溶け始めますので放射冷却で氷点下になっていれば雪として降ります(湿度が低ければ0℃以上でも雪として降ります)

雨雪判別 http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1701/08/news024.html

降水強度については、寒い日に雨が降っており(上空では雪で降っている)、降り方が強まった時だけ雪片が混じるというのを見たことがあるかと思います。
これは強い降水によって上空にある寒気を地表付近に引きずりおろすことによって雪として降ってきている状態です。
上空の寒気と放射冷却の条件をクリアしていても、市街地では日中は排熱等で地表付近の気温が高くなりやすいので上空が雪でも降水が弱いと雨になりやすいです。
このように関西で雪になるにはいくつも条件をクリアしなければなりませんので雨になることの方が多いです。
それでも何年かに1度はその条件が揃うことがあり、2014年2月に甲府で114㎝、東京で27㎝の積雪を記録した前日に奈良県内でも大雪警報が発表され天理市内でも15㎝程度の積雪がありました。

この他にも大雪とまではいかないものの対流性の降雪等があります。
対流性の降雪については特に2~3月にかけて多くなりますが、これは夏の夕立のようなもので日射によって上昇気流が発生することによるものです。
これからの季節は日射がより強くなるため強い寒気が入り込めば雲も発達しやすく見通しが悪くなるくらい降ることもあります。
但しこの対流性の降雪の場合は短時間で止むため大雪にならないことがほとんどで、日が沈むと急速に消滅していくのが特徴です。
3月はどんどん暖かくなっていく季節ですが、油断していたら雪が舞うくらい寒くなることもあるかと思いますので体調に気を付けてお過ごし下さい。

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