No.25

MUSIC

岩佐堅志の雅楽屋ブログ

雅楽楽器別人間学~プロ野球編

今回はかなりの妄想記事です。
雅楽関係者向けではありません。
どちらかというと、雅楽を全く知らない方向けの文章です。

茂木大輔さんが書かれた「オーケストラ楽器別人間学」という本があります。

オーケストラで使用される楽器奏者毎を分類した文章で、ベストセラーにもなりましたのでお読みになられた方もおられるかと思います。今日は、これを雅楽でやってみよう!という試みです。ただ、私には人間学という分野の知識はございません。そこで、私が大好きなプロ野球選手になぞらえて、「この雅楽器はこの選手が向いてる」と独断と偏見を以って選びます。謂わば、雅楽オールスターズです。ご用意はよろしいでしょうか?
それではプレイボール!
※選手は敬称略、所属は最終チームとします。

①篳篥=スーパースター!
何をおいても雅楽の演奏では篳篥が主役になります。音の大きさもさることながら、主旋律も担います。篳篥の腕がその雅楽団体の実力、と言っても過言ではありません。プロ野球のスーパースターといえばやはりこの人、ミスターこと長嶋茂雄(巨人)でしょう。

②龍笛=曲(試合)を始め、試合(曲)をまとめる役。
野球で言うと投手のような役割でしょう。投手が失点しなければ、試合に負けることはありません。投手で一番大事なのは立ち上がり。最初に炎上してしまえば試合になりません。雅楽もしかり。曲は龍笛の音頭(ソロ)で始まりますが、これが失敗してしまうと目も当てられません。ここで選ぶのはプロ野球史上最高の大投手、ということでカネヤン=金田正一(巨人)で。

③鳳笙=全てを包み込む包容力。
旋律楽器である篳篥・龍笛の演奏を受け止め、それを包み込むのが鳳笙の役割。野球で言えば塁上の走者を一掃する、ホームランバッターでしょうか。ということで、世界一のホームランバッター=王貞治(巨人)で。

④羯鼓:指揮・統括者。
雅楽演奏団の中で最高の権力を握ります。曲のスピードを早くするのも遅くするのも全て羯鼓の役割です。野球でいうと監督でしょうね。監督と言えばやはりノムさんでしょう。野村克也(西武)。

⑤太鼓:曲の節目を刻む。
雅楽の曲中、太鼓は一定の間隔で打ちます(後半は増えますが)。太鼓の数が曲の長さを示します。節目を刻むので、間違えると大変なことになります。その為、雅楽の世界では羯鼓の次の長老が担当します。野球で言えばベテラン選手ですか。ベテラン選手といえば、球界のご意見番のハリさんでしょう。張本勲(巨人)。

⑥鉦鼓=若手の登竜門
打物(羯鼓・太鼓・鉦鼓)は位の高い奏者が担当する慣わしで、それぞれ一の者、二の者、三の者と呼びます。本来三の者である鉦鼓ですが、最近は一番の若手が担当する事が多いです。鉦鼓で公演デビューという人も多いですね。野球で若手、となると彼でしょう。二刀流・大谷翔平(エンゼルス)。

⑦琵琶=外国から渡ってきた楽器。
篳篥や筝なども外来の楽器ですが、特に琵琶は異国感の強い楽器です。ペルシャに起源を置くこの楽器は。西に渡るとリュートとなり、その後ギターになります。シルクロードを渡り、日本には奈良時代に伝来しました。正倉院の五絃琵琶は有名ですよね。雅楽では四絃の琵琶が使用されます。野球では助っ人外国人としましょう。最強の助っ人といえば、私はクロマティ(巨人)を推します。

⑧筝=淡々と拍を刻むリズム楽器。
雅楽の曲のテンポを決めるのは羯鼓、と申しましたが、それは建前の話であり本音はこの筝がリズムを掌握しています。一拍目・二拍目・二拍目半・三拍目を刻みます。四拍の中で四拍目以外の全てを決めています(閑掻しずがき、という奏法)。筝は「西洋版ピアノ」と呼ばれるほど表現力が豊かであり、江戸時代には八橋検校という人によって「筝曲」という雅楽とは違った別ジャンルが誕生します。さまざまなメロディを奏でる筝曲ですが、雅楽のせかいでは今でも淡々とリズムを刻み続けています。野球で言うならば、淡々とヒットを重ねる安打製造機でしょうか。ここで登場、イチロー(マリナーズ)で。

ということで、出来上がりました。こんな感じの布陣で。名づけて「岩佐ジャパン」(笑)

<図 岩佐ジャパン暫定版>

絃物(琵琶・筝)と管(鳳笙・篳篥・龍笛)には助奏者がいます。絃物は二人ずつ、管は三人ずつ、計16名で演奏するのが通例です。なのでこれから埋めていきます。

<図 岩佐ジャパン完成版>

ちゃっかり、私も入れて頂きました。所属が「博雅会」って(笑)。もちろん、高校の大先輩、門田博光にもご参加頂きました。
しかしながら、異様に巨人が多い…、まあそれは私が巨人ファンということでご容赦下さい(笑)

で、まだまだ妄想は止まりません。ここまできたら、このメンバーで雅楽の演奏会を開いてもらいましょう。となると、管絃だけではダメですね、舞人も選ばないと。ということで舞楽の演目を左方「陵王」右方「納曽利」の定番曲と仮定して、舞人も選んでみます。で、出来上がった配役表がこちら。この配役表は普段の博雅会公演でも使用している本物のフォームを使用しました。

<岩佐ジャパン配役表>

「陵王」の舞人には秋山幸二(ダイエー)。「陵王」の舞には、古くは「蜻蛉返り」、要はバック宙の手があったそうです。そんな舞を舞えるのは、あの日本シリーズでバック宙を披露した、球界髄一の身体能力を持つ秋山以外いないでしょう。
「納曽利」は夫婦の龍が戯れる姿を舞にしたとされる二人舞です。ここで大事なのは二人の呼吸です。相手のことをいかに慮って舞うか。二人の呼吸、野球で言えばアライバコンビの二遊間の他無いでしょう。荒木雅博(中日)・井端弘和(巨人)のご両人です。

とまあ、妄想爆発の文章でございました。雅楽を観たことの無い皆様、この文章が鑑賞の手引きになることを祈っております。(ってなるかい!)

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