No.24

MUSIC

岩佐堅志の雅楽屋ブログ

番舞(つがいまい)

雅楽の世界において、舞を伴い演奏するものを舞楽(ぶがく)と言いますが、この中で「番舞」という考え方があります。
舞楽を演奏する際には、左方の舞楽曲と右方の舞楽曲が対になって演目が決められます。
例えば、ある左方舞楽曲を演じた後には、同じような人数・時間・動きの右方舞楽曲が演じられます。これを番舞(つがいまい)と言って、実際には「この左方舞楽にはこの右方舞楽」というような演目の割り当てが決まっています(下図参照)。


番舞一覧

しかしながら、演奏時間や人員・配役の影響により昨今ではこの「番舞」に捉われない舞楽曲が選曲されています。例えば、左方走舞(一人で舞う舞楽曲。動きが派手)に対しては右方平舞(四人舞。ゆったりとした動きが特徴)をあてがい、演出上の効果を狙うわけです。確かに、観る側としては変化が多いこのような選曲の方がありがたいのは事実です。こうしてこの「番舞」の概念は形骸化していきます。番舞を組むから「番組」になるのであって、番舞で無ければ番組とは呼べません。
この度、5月1日から適用される新元号が「令和」と決まりました。日本国内、お祝いムード一色です。先日、兵庫県一之宮であります廣田神社様で開催された「つつじ祭」において、御世代わりのお祝い舞楽を奉納させて頂きました。


廣田神社つつじ祭

演目は「迦陵頻」「胡蝶」と「蘭陵王」「落蹲(※納曽利の一人舞)という二番四曲。古儀通りの番舞による選曲です。「迦陵頻」「胡蝶」は童舞(わらべまい)と言って、子供が舞うのが通例です。今回は「迦陵頻」を廣田小学校の児童が、「胡蝶」は西宮山口の小学生が舞ってくれました。そして「蘭陵王」「落蹲」は大人の舞なのですが、「落蹲」の舞人はもう定番となりました、和歌山の天才舞楽キッズ(笑)が舞ってくれました。
二番四曲、たっぷり一時間掛かる大変な演目でありました。最後まで観覧下された皆様、誠にありがとうございました。この舞楽奉納も新しき令和の時代の定例行事となるべく、努力していく所存です。

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