No.19

MUSIC

岩佐堅志の雅楽屋ブログ

雅楽が上手くなる方法

雅楽はどうすれば上達するのか?


今回のコラムは雅楽関係者向けです。一般の方は何のこっちゃ分からないかも知れません。まあ座興の一つとしてお読みください。
私は雅楽演奏家の他、雅楽講師としての一面もあります。雅楽の世界は指導者の絶対数が足りなく、私のような人間でも全国各地津々浦々からお声が掛かります。私が旅芸人と呼ばれる所以です。正確には旅講師なんでしょうが。そして、ほとんどの生徒さんに聞かれることがこれです。「雅楽はどうすれば上達しますか?」
それは、講師料を頂いて教えている訳ですから、なるべく生徒さんの意向に沿った指導を心掛けております。ただ、この質問は非常に答えにくい、というのが本音です。まず「雅楽」という言葉が示す範囲が広過ぎます。管楽器(鳳笙or篳篥or龍笛)が上手くなりたいのか、絃楽器(琵琶or筝)なのか、打楽器(羯鼓or太鼓or鉦鼓)なのか、舞(左舞or右舞)なのか、それとも歌なのか…。それぞれに、上達する技術が違うのは当たり前ですし、そもそも「上手い」という状態というのはどのようなものを指すのか?などなど挙げればきりがありません。いつもはその生徒さんとよく話し合って、その人にベストとなるような答えを導き出してお伝えするようにします。が、その生徒さんにビジョンが無いというか、ざっくりと「雅楽が上手くなりたい」と考えておられる方もおられます。そんな際には、こう伝えます。

合奏練習が上達への近道

「まずは合奏です。合奏練習をこれでもか!という感じで繰り返すと上手くなりますよ」。
私は高校野球が大好きなので(時節柄です、すいません)、野球に当てはめると紅白戦ばかりやる、という練習方法です。試合で役に立つ技術は試合でしか身に付かない、という考え方ですね。賛否両論はあるのでしょうが、私はこの考え方が雅楽にも当てはまると思うのです。合奏練習をしなければ合奏に役に立つ技術は身に付かない、ということです。ただ、(高校野球に話を戻して恐縮ですが)身内だけの紅白戦だけでは井の中の蛙状態、なので他校と練習試合を実施し、そこで自分の位置を確かめ、弱い部分を鍛え、強い部分をより伸ばすという練習に繋げるのでしょう。この他校との交流、というのがポイントです。雅楽の世界は、この部分が実に弱いのです。むしろ、他雅楽団体との交流はタブーとさえ言われます。事実、入会するに際し「他団体と交流はしない」等の誓約書を書かされる雅楽団体もあるそうです。

雅楽の世界も時代に対応していければ

このインターネット全盛の世の中、youtubeでいくらでも動画を見られる時代に何を言っているのか?時代は変わります。雅楽の世界も変わらなければならないと感じます。私は「異変プロジェクト」という運動を展開しています。地方に出向き、その地に在住する雅楽愛好家の皆さんと合奏を行い、そして宴会する(笑)。とまあ他愛も無い運動なのですが、これが実に楽しい。もちろん合奏練習は真剣です。普段一緒に演奏したことの無い相手同士と合奏するのは、何か他流試合のようで実に楽しいし、為になります。
私自身はこの様子をよく写真に撮りましてSNS等にアップしています。あまりにビールジョッキを掲げている写真ばかりなのでアル中とまで言われていますが(笑)。しっかり仕事はしています。
果たしてこれが雅楽の上手くなる方法なのか?それは神のみぞ知る、という感じですが、少なくとも楽しくはあります。人生、楽しんでナンボですからねえ。

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