No.15

MUSIC

岩佐堅志の雅楽屋ブログ

密着!雅楽公演

地元関西での久々の公演でした。この日、大阪はまさかの積雪。幸い、車の走行には支障がありませんでしたので事無きを得ましたが…。今回、専属のカメラマンさんが当日の写真を下さいましたので、「密着!雅楽公演」と題しまして、皆様にどのようにして雅楽公演が準備され、公演されるのか?を写真を以って紹介したいと思います。
まずは1枚目。

あわわ、間違えました。これは最後ですね(笑)。ま、この為に雅楽公演を行っていると言っても過言ではありませんが。
気を取り直して、こちら。

この前に楽器や舞台道具を搬入し、舞台を作る作業があります。舞台上には「地敷(ぢしき)」、我々は「地布(ぢふ)」と呼んでいますが、緑色の布で全体を覆います。舞台の大きさは決まっていて三間(5.4m)四方の正方形。ただ、その広さを取れないことも多いです。今回は二間半四方の高舞台でした。
その後リハーサル、洋楽の方が仰る「ゲネプロ」を行います。通し稽古ですね。通常、雅楽の演奏会は管絃(音楽のみ)→舞楽(舞付き)の順で行われますが、我々は「逆リハ」と言って、リハは舞楽→管絃で行うことが多いです。というのは、管絃は演者が全員舞台上で演奏し、打物(羯鼓・太鼓・鉦鼓)や絃(琵琶・筝)も舞台上に据え置きますが、舞楽の際にはそこで舞を舞いますので舞台上から全てを撤去する必要があるのです。「逆リハ」だと、リハ後にそのまま管絃の本番に臨むことが出来るので、都合がよいのです。この写真は舞楽のリハーサルですね。博雅会では事前の練習は行わず、当日にリハーサルを一回だけやって本番に臨むことが殆どです。メンバーが全国各地に散らばっている為に、練習だけの為に集まることは拘束時間や交通費等の関係上難しいのです。つまりは、リハ・本番の二回しか演奏しない、ということです。いつもこれは皆に驚かれるのですが、メンバーの技術は高いし、雅楽曲は全部決まったもの、新曲はありませんのでこなせる技です。しかしながら、この日はリハにすら全員集まらず…(篳篥と鳳笙が一人ずついない)本番一発勝負となった訳です。

さすがに全員揃いました。本番二時間前。これは管絃のリハです。まだ装束をつけていません。平服ですね。

当日の会場です。手作り感満載のこの後ろ看板は、主催者の方たちの手作りだそうです。何かほっこりしますね。

いよいよ開演です。この日は三部構成。まずは管絃の演奏です。八種類の楽器一人ずつ、合計八人での演奏です。管(鳳笙・篳篥・龍笛)は通常複数人で行うことが多いのですが、この日は一人ずつ。こういう形式を「一管立(いっかんだて)」と呼びます。

私の配役は羯鼓です。肝心の楽器が頭に隠れて写っていませんが…。必死に眠気と闘っています(冗談です)。

第二部はこの日の対バンであるトラロ会様の演奏。トラロ会に参加する博雅会メンバーがいますので、最近はよく一緒に公演をさせて頂いています。一昨年には北海道でも公演しました。

第三部は舞楽。演目は「蘭陵王(らんりょうおう)」、舞楽の中でも一番有名な演目です。この舞楽は前半部(入場の舞)が滅茶苦茶長く、全部舞うとそれだけで40分ほど掛かってしまいます。通常は、それをショートカットしたバージョン(だいたい5分ぐらい)を用いますが、この日はほぼカットせずのバージョンを演奏。なので入場だけで30分は掛かりました。

この日の私の配役は龍笛。この舞楽「蘭陵王」の入場部分は、龍笛が非常に大きな役割を果たします。龍笛は3パートに分かれ、四拍ずつ遅れて演奏します。歌で言う「輪唱」ですね。我々の世界では「追吹(おいぶき)」と呼びます。私は後列に座っているはずなのですが、一番デカく見えますね。体格も態度もデカいからでしょうか?(笑)

公演が終わり、装束をたたみ、楽器をケースに直し、車に積み込んで搬出し、積み下ろしをし…となってようやくこの状態になります。この状態で公演後約二時間。恐らく我々は、世界一撤収の早い雅楽団体だと自負しています(笑)

どうでしたか?これであなたも雅楽ツウ。これだけ裏をさらけだす雅楽演奏家もいないでしょうし(笑)。
さて、この弁天町の公演とほぼ同じ公演を、この3月四国で開催します!

天理の方は遠くて難しいでしょうが、四国の方!是非ご来場くださいませ!

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