No.13

MUSIC

岩佐堅志の雅楽屋ブログ

即位の礼と雅楽

遂に、天皇陛下の譲位が決まりました。平成31年4月31日に譲位、翌5月1日に皇太子殿下が即位されます。東京オリンピックの前年、日本は祝賀ムード一色になるのでしょう。今からワクワクしますね。
天皇陛下が即位される際には「即位の礼」が宮中にて行われます。天皇に即位したことを内外に示す儀礼で、皇室の仲でも最高儀礼とされるものです。
私は皇室研究家でも何でも無いので詳しい話は出来ませんが、今日は私の得意分野である雅楽に限ってのお話をしたいと思います。
即位の礼の中でももちろん雅楽が演奏されます。「萬歳楽(まんざいらく)」と「太平楽(たいへいらく)」という曲です。国内外のお客様をもてなす饗宴(パーティ)が三日に分けて催されますが、その際に演奏されます。

萬歳楽

「萬歳楽」、もちろん一万年という意味でしょう。また「萬歳」はバンザイ、とも読めます。即位の礼に相応しい、おめでたい舞です。

太平楽

「太平」(「泰平」とも)とは「世の中がよく治まって平和な様子」という意味です。天下泰平、という言葉がありますよね。この曲も即位の礼に相応しい曲とも言えます。

さて、この曲の起源は?…雅楽の曲は古過ぎて、起源が分かっていなかったり諸説あったりと色々です。代表的なものですと「萬歳楽」は七世紀の古代中国・隋の王であった燿帝(ようだい)の作と伝えられ、また「太平楽」はもっと古くて紀元前、三国志でも有名な項羽と劉邦が会見した「鴻門の会」で舞われた剣舞が元になったとされます。言ってみれば、国内外から招待された賓客の皆様は四百年前に作られた歌舞伎ではなく、また七百年前に作られた能狂言ではなく、千年以上、いや「太平楽」にいたっては二千年以上前に中国で作られた舞を見るわけです。実は日本のものでは無いというのは少々驚きですが、逆に言いますと千年二千年前の舞を伝承してきた、ということがとても凄い訳であって、日本という国が世に問うべきことでは無いでしょうか?
即位の礼、とセットで行われるのが「大嘗祭(だいじょうさい)」です。大嘗祭でももちろん雅楽が演奏されますが、これはまた話が長くなりますので次の機会に。

最後に宣伝を。新年早々、東京で公演をします。テーマが「武舞(ぶのまい)」。即位の礼で演奏される「太平楽」を演奏いたします。今回は前回の即位の礼(平成2年)の際に実際に演奏された元宮内庁楽師の先生三名をゲストに迎えた超豪華キャストでお送りいたします。東京在住の方、またそうでない方も是非東京渋谷までお越し下さいませ。絶対に損はさせませんので。

第33回公演

COLUMN

おすすめコラム

こちらも読まれています

import_contacts
READ MORE

1、2の、3、☆C☆!

本物とマジック

import_contacts
READ MORE

元理系男子の舞台と花火と脚本戦記

演劇と天理大学

import_contacts
READ MORE

RQ Lover

レースクイーンの罪

import_contacts
READ MORE

天理市民なら知っておきたい○○!

知っておきたい高校野球

import_contacts
READ MORE

どきっ! 猿でも楽しめるネット冒険!

天理市民(関西人)を理解する為に必要な20+1の説明書

import_contacts
READ MORE

万巻の書を読み、ホンドーリをゆく。

「home」青空亭

import_contacts
READ MORE

常識を検証する力

自分自身を信じること

import_contacts
READ MORE

子育てママのためのあな吉手帳と私

ゴールを決めてからはじめる

Ⓒ 2017-2018 Tenrikei